ポケモンSV S2【最終55位】

■構築

タイプを変更できるテラスタルの環境下では、さすがに種族値が高いポケモンを構築の軸にした方が強いと感じ、物理で圧力をかけていけるドラパルト、特殊で圧力をかけていけるサザンドラ、あらゆる攻撃の引き先となり削りなどの補助を行えるカイリューのドラゴン3匹から構築を組み始めた。特殊受けが心許なかったので相性補完にも優れるチョッキドドゲザン、これまでのポケモンで重いセグレイブに強くステロ撒きが可能なバンバドロ、クエスパトラやキョジオーンなど特殊なポケモンの対策枠としてウルガモスを採用してこの並びになった。

■個別

163-189(252+)-96(4)-108-95-194(252)

初手から圧力をかけて数的有利をとっていきたい場合や、裏から出して通りが良さそうな場合など、多くの試合で選出した。初手から投げると相手のテラスタルを切らせる能力も高く、その後の試合プランを考えやすくなる点も良かった。最初はドラゴンテラスと迷っていたが、最終的には相手のフェアリーテラスに怯えずに打てて一貫性が高く、防御面ではカイリューの神速に縛られないゴーストテラスに落ち着いた。 (選出率2位)

167-x-111(4)-194(252+)-110-150(252)

明確な物理受けがいたり、受け寄りな構築に積極的に選出した。受け寄りの相手を崩す性能を備えつつ汎用性を失わない点が非常に強く、身代わりがあることで自分より低速のポケモンに対しテラス択で有利を取れたり、カバルドン等浮いてる鋼に有効打がないポケモンも多くとても有用だったが、裏にドラパルトがいそうな場合は常にすり抜けを意識しながら立ち回った。挑発は受けポケモンに打つだけでなく、カイリューや遅めのウルガモスに舞わせたり回復させないことで、裏の圏内に入れて一貫をとる動きも強かった。性格は迷ったが、確定数が変わる場面も多く感じたので控えめで採用した。 (選出率3位)

197(244)-154-160(244+)-x-120-103(20)

物理に厚いカイリューだが、数値の高さとバグ特性によって特殊もそこそこ受けることが可能で、クッション、ゴツメドラテによる削り、電磁波によるS操作など様々なことをこなすことができほとんどの試合で選出した。このポケモンで裏のエースの圏内に入れていくのが基本的なパターン。とても強かったが、9割技を2つ採用しているため技外しの不安定さも多少目立った。型が多すぎてこの型のカイリューがこのパーティーに一番適しているのかは最後まで分からなかった。 (選出率1位)

205(236)-205(252+)-140-x-105-73(20)

特殊受け、特にサーフゴーサザンドラあたりを強く意識して採用したが、ほとんどのパーティーに入っていたカイリューより遅いポケモンは少し動かしづらく感じてあまり出せなかった。一応こちらのカイリューの麻痺を絡める事で上から殴っていくことも可能だが、サザンドラと少し耐性が被っておりあまり信頼できなかったので最終日はサザンドラばかりを選出してしまっていた。 (選出率6位)

191(244)-x-122(204+)-156(4)-126(4)-127(52)

最終日にクエスパトラ軸への明確な回答が無く困っており、テラスを切らずに起点にできそうなポケモンを考えていたところ、隠密マント持ちのウルガモスがいけそうだと思い急遽採用してみた。最終日に5戦ほどクエスパトラと対面して、3ウェポンの型は基本的に起点にでき、壁や瞑想バトンにも確か不利をとらなかったので採用して正解だった。テラスを切ればサザンだけで見ていたキョジオーンも基本的には起点にできるので選出の幅が広がって良かった。ステロが撒かれていない状態のブーツウルガとほぼ同じ性能なので汎用性も高く、持ち物が活きない相手に選出してもとても強かった。ただ、当たらなかったがよくよく考えたらアシパ持ちは苦しかった気がするのでもっと適任のポケモンがいたかもしれない。(選出率5位)

207(252)-146(4)-152(148+)-x-118(100)-56(4)

セグレイブを見ても選出できるステロ撒きが必要だと感じ採用した。ステロが刺さってる相手にはカイリューと合わせてサイクルを回し、裏のエースの圏内に押し込む動きを心がけた。終盤はマスカーニャやロトム系統、拘りトリック持ち等が多くだいぶ動かしづらく感じたが、逆に初手や選出が読みやすくなるのは良い点だったとプラスに捉え、無理に選出するのは避けた。浮いてるサーフゴーに対し完全に無力なのと、相手が1匹になってしまった後起点にされやすいのが気になり、一時期岩封を入れてみたが、ボディプレスが相当強いということに気付かされたのでテンプレの型に戻った。 (選出率4位)

■選出

・ドラパ+カイリュー+サザンorドドゲ

初手ドラパルトから投げて有利対面の場合は積極的に数的有利を狙っていき、不利対面の場合は蜻蛉などで様子見をして展開を作った。攻撃的に押し切りたい時の選出で、構築の基本選出。

・バドロ+カイリュー+ドラパorサザン

ステロが刺さっている場合や対セグレイブ入りによく投げた。バンバドロとカイリューで場を整え、裏のエースを通す選出。

・ウルガ+カイリュー+ドラパorサザン　

対クエスパトラ軸。相手の裏に天然などウルガの刺さりが悪いポケモンがいても初手に選出し、一旦クエスパトラを引かせ、想定通りの動きにさせないことを心がけた。

・サザン+カイリュー以外から2体

対受けループ、対キョジオーン入り等。サザンで受けを崩すことを意識して、相手の裏のすり抜けドラパなど他のポケモンに合わせてこちらの2体を選出した。

■結果

最終55位　レート2193

お疲れ様でした！2シーズンでこの環境が終わってしまうのは寂しい。